COLUMN[2013.08.15]
わたくしごとですが
Vol.2 おフランス反省記ざんす
披露宴を待つ人達(老人多め)この明るさで20時過ぎくらい
ボンジュール。
まだ2回目ですが、今回はゴールデン街を飛び出し、フランスへ。

我妹の結婚式に出席するため、父、母、私の3人でフランスに乗り込むことに。
もちろん誰もフランス語なんて喋れない。
親子揃ってなんとかなるだろう精神。 遺伝って怖い…。

結婚式当日、まずは市役所で婚姻のセレモニーに立会う。
日本だと、婚姻届提出して終わりだが、こちらでは近親者を集めてセレモニーを
行うらしい。
市長さんが法律の抜粋を読み上げたり、本人達が宣誓書にサインしたり。
途中、ジョークを交えながらお話されてたみたいで、笑いが起こってたが
もちろんさっぱり意味わからず…。

セレモニーの後は教会へ移動。
ヴァージンロードを父親と歩く、妹の姿に感動し、うるっときそうになったその時…、
緊張しきった父親が何を思ったか参列した人達に向かって手を振っている…。

あんたのディナーショーじゃないっつーの…。

ジャパニーズジョークではすまされない行動に私と母親は他人の振り。(バレバレだけど)

ウエディングケーキ。フランスではシュークリームをタワー状にしたものが主流らしい
他人の振りしつつ、やっと披露宴会場へ! やっと酒が飲めるぞ! 私の出番だ! イエーイ!  会場外のガーデンでお酒を飲んだりして待つこと2時間…。 暑いわ、待ち時間長いわでグンニャリしてた時、妹の友達(フランス在住、日本人) から恐ろしい話を聞いた。 『フランスの披露宴って朝までやるのが普通ですよ』 ………。正直、時間ももう20時だし、2時間ぐらいで終わると思ってた…。暑いし、時差ボケひどいし、お姉さんはおいしいものサクッと食べて、帰って寝たいよ…。 何やら、ダンスタイムなんてあるらしく、朝までみんなで踊り明かすのがフランス流 らしい。 みんなどんだけ元気なんだ。 夜、21時近くなった頃、やっと披露宴が始まった。 日本みたく、上司や友人の挨拶や、写真の思い出コレクション披露はもちろんない。 (これらについては、私もアンチ派なので割りとどうでもよい) ひとしきり食べて飲んで落ち着いた頃、いきなり会場が暗くなり、ダンスタイムが始まった。(通常、DJがいたりするらしいが今回は生演奏だった) 明らかに80歳を越してるであろう老人から、小学生までみんな踊っている。 曲はフランスのヒットソングが大半なのでこれまたさっぱりわからず…。 結婚式なのにハイヒールを履いた女性がほとんどいないと思っていたのだが、朝まで踊るためだったのか…。 何か色々負けた気がした。 ボケ-------ッと傍観しながら、父親の方を見ると、、、席にいない…。 よくよくステージ前を見ると、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のトニーみたく ノリノリで踊っているのである。しかも赤ワインのボトルをラッパ飲みしながら…。 不安になり、母親の方を見ると、、、、寝ている…。なんと娘の結婚式で居眠りをしているのである。 これ以上恥をさらすわけにはいかん、と思った私は2人を引き連れて帰ることを決意。 しかし、ド田舎のため車がないとホテルまで帰れない…。 疲れと眠さで判断力が相当鈍っていた私は、何を思ったか新郎を捕まえ、送ってくれるよう頼み込んでしまった。 娘の結婚式で、酒癖の悪い父親、居眠りをする母親。そして、花婿不在の披露宴…。 翌日、妹から三人とも大説教をくらったのである。 本当にすみませんでした…。 来年の夏、今度は日本の神社でも結婚式をするそうなのだが、、、フランス親戚一同をちゃんと迎え入れることが出来るのか…。今から不安で仕方がない。でも何か起こりそうで ちょっとワクワク。
NORICO
6月16日生まれ 双子座 A型 宿曜占術では胃宿、算命学では山

新宿ゴールデン街、五番街にある『マチュカ・バー』土曜日に登板。左投げ左打ち。バンドの物販をお手伝いしたり、昼間働いてみたり。好きな言葉は『音楽は、いつでもそばにある奇跡』。プロフィール写真は作家でもあり、ミュージシャンでもある中原昌也さんが作って下さいました。

・理想の男性
ウディ・アレン
エルヴィス・コステロ
安部公房
(ナイスメガネ御三家)

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