COLUMN[2014.04.21]
パッションがそんなに持続するわけないだろ
Vol.2 『2014年3月定期報告』
タイトルは(仮)を取りました。正式タイトルです。そんなに沢山観ていないのに濃密なイベントばかりで、思ったより時間がかかってしまいました。4月はもっと濃密なのに…。



2014年3月 8回 3/ 1(土)「片想インダクウワ」片想い久喜cafe couwa 都内からは少しだけ旅行気分で出かける距離感とあたたかい店内の雰囲気、カフェライブとしては理想に近い音のバランス、じっくり聴かせるセットリスト。心づくしも嬉しく、再訪を誓う(実際既に三回ほど来ている)。ライブハウスでないところ、小さいところ、遠いところ、どんなところでもやっていくという片想いの決意表明を聞き、片想いへの想いを新たにした。 3/ 2(日)「いもたこなんきんかぼちゃ vol.2I♡A、プリンのため息♡、FALSETTOS、こんぱうんど、野田薫中川理沙立川ギャラリーセプチマ ホライズン山下宅配便黒岡による、女性のために企画されたイベント、出演者は司会以外は全員女性。どのアクトもそれぞれに魅力が強く残ったが、この日のために組まれた野田薫と中川理沙は、今後も是非続けてほしい素晴らしさだった。立川ギャラリーセプチマという場とイベント全体の空気も心地よかった。 3/ 9(日)TADZIO×NRQ×空間現代桜台pool NRQ企画のスリーマン。フロアライブながら、硬質な大音量を浴びて聴く感じは久しぶりに没入感があった。ライブハウスとは違う、地下に閉じ込められた感覚があり、妙な閉塞感がじわじわとこちらを煽るようだった。NRQは初聴きの2曲を含めて、10曲くらい未音源曲のみを演奏する意欲的なセット、サードアルバムへの期待がますます高まった。 3/10(月)小池喬itoken(大久保カフェアリエ シラオカのボーカル、ギターの小池と、様々に活躍するitokenのソロ、なかなかない取り合わせ。カフェアリエのライブはいつも刺激がある。itokenは自作?電子楽器をループさせていく演奏、小池は新曲も織り交ぜた弾き語り。シラオカ同様、新しい音源が出ないものかとずっと待っている。小池はマンガも描いており、そちらも興味ある人はチェックしてみよう。 3/11(火)Alfred Beach Sandalホライズン山下宅配便吉祥寺STAR PINE’S CAFE 浅からぬ繋がりのある両者のぶつかり合い。先行ABSの仕上がり具合は1月のワンマンをあっさり超えていた。新曲の凄味は聴く度に増している。ホライズンも去年ライブ休止から復活して徐々に調子を取り戻しつつある。「少なくとも彼らは音楽に対しては真摯であった。」のだ。なお、黒岡のブログにこの日の写真などがあがっている。 3/12(水)「新曲の部屋 vol.3黒岡まさひろDorian阿佐ヶ谷Roji 高校生の時にDorianがジャングルを聴いていた、という話に黒岡が一気にくいつき、ジャングルの曲をやることに。そこからは全員がしばしDorianの作業を見守る。普段見えない部分を見ているレアなひと時。出来上がった曲は『VIDEO OASIS』意外とかっこいい、アリだな、と思わせる曲に…。予想以上にノリがよく、黒岡の注文(無茶ぶり)にばんばん応えていくDorianが印象的だった。 3/24(月)「あだち麗三郎襲名まつり」(下北沢mona records 初代から十三代目まで、次々にあだち麗三郎が襲名、披露されるという前代未聞のイベント。弾き語り、人形劇、身体表現、トーク、バトル、寸劇…それぞれの考えるあだち麗三郎が表現されてい…ったのだろうか。バカバカしさ、訳の分からなさ。そういうものにいつだって全力で取組むかっこよさ。それに触れるには、飛び込んで目撃するしかないのだ。全あだち麗三郎のクレジットや写真はとんちれこーどブログをチェック。 3/27(木)「伴瀬朝彦『カリハラ』発売前祝い」髙城晶平ソロユニット、角田波健太波バンド、伴瀬朝彦下北沢440 絶妙な三組の取り合わせ。髙城ソロは以前とメンバーをほぼ全員入れ替えての新モード。よりバンド感が増し、ceroとのカラーの違いが面白い。角田バンドも熱がだだもれるような演奏。伴瀬は少し緊張した様子ながら、二バンドの熱さを、ただ一人で受け止める。多重録音されたアルバムの楽曲だが、ピアノ、ギター一本で歌われても世界は薄まるどころか純度を増す。伴瀬朝彦『カリハラ』バンドでのレコ発は6/20。こちらもチェックしよう。
タカクワユキコ
web系仕事をしながら、ライター的な事もしたりしなかったりする毎日。食べたり聴いたり集めたりでかけたりしながらTOTE運営中。
プロフィール画像はジョセフ・アルフ・ポルカのてんしんくんによる似顔絵。
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