ライブ回数が二桁になると、ああ、もっと減らさないと…と思います。一応思っています。しかもどうしちゃったのか、4月は遠征3本という異常事態。しばらくおとなしくしないとなあと思いますが、後悔はしていません。
ワンマンだし、とか、この組み合わせは最高!とか、このイベントに参加したい!とか色々と遠征する理由はあるけれど、直観的に、何が起こるかわからないけど、絶対ヤバイ!と思う、“目撃系”のイベントであると思った場合には、遠征へのハードルが一気にさがります。
「音楽は良いか悪いかが問題ではない。ただ目撃せよ。」(C)Alfred Beach Sandal
目撃できて本当によかったと思うライブばかりでした。
2014年4月 12回
4/ 4(金)「九州急襲ツアー報告会」和田晋侍(大阪)、ミワサチコ(福岡)、oono yuuki 展示:田中一人(八丁堀七針)
2013年11月に行われた「」の報告会。会場にはカメラマン田中の写真が展示され、その中での演奏。和田とoonoはソロだけでなく、二人での演奏もあり。ミワサチコも何曲かゲストの麓健一と演奏を。ツアーで買いつけてきたが振る舞われ、心地良い酔いの中で、静かな嵐のような轟音や、優しく深く刺さる歌に浸った。
4/ 5(土)「つぶろっくin森林公園」スティーブ・ジャクソン、トウガンズ、堀田ダチオ、トゥラリカ、シークレットなやつ(ホライズン山下宅配便)、紙コップス(愛知・尾張旭 森林公園野外演舞場)
出演者オールシークレットで開催された野外ライブ。青空の中、老若男女がのんびりと集まる中、出演者がそれぞれにライブを繰り広げる。ライブの後に観客による投票が行われ、、バンド名を「シークレットなやつ」と言い続け、会場全体を巻き込んで大暴れしたホライズン山下宅配便(ゲスト:あだち麗三郎)が1位となり、夜に行われるライブへの出演権を獲得した。この日の黒岡のブログはこちら。
4/ 5(土)「つぶろっくおかわり」ホライズン山下宅配便、明日は明日のコルベッツ(鶴舞K.D.ハポン)
「世界最強の対バン」が出演すると銘打たれたライブ。ホライズン山下宅配便は、昨年11か月ほどライブを休止、今年に入ってから数度ライブがあったが、この日、と確信した。それが、第二のホームであるこのハポンでのライブだというのが感慨深い。昼と夜二回のライブで、私がホライズンを追う理由が全て入っていたと思う。最強の対バンは、明日は明日のコルベッツ。賛否両論のパフォーマンス、そもそも、どうなったら成功なのか、失敗なのかすらわからず、即興、ハプニングの類なのかも図りきれない、半笑いで見守るひと時。ただ、初めて体験した戸惑いや疑問、その場の空気は、私なりに楽しめた。完全に、だった。
4/ 6(日)「in da house」浅野達彦×うつくしきひかり、オオルタイチ(band set)、片想い、GOFISHトリオ、のっぽのグーニー、ホライズン山下宅配便、三田村管打団?、山本精一(兵庫・塩屋旧グッゲンハイム邸)
MC.sirafu(片想い、ザ・なつやすみバンド、うつくしきひかり)発案・企画、兵庫県 旧グッゲンハイム邸で行われた二日間のパーティー「in da house」の二日目。前日からうってかわっての好天。、庭で、、思い思いに音楽とともに過ごす一日。美味い酒と料理に、どこでもそうそう観られない絶妙な出演陣。いつでもそこにある大事なものたちと過ごす非日常。天国ってこういうところなのかしら、とすら。
4/12(土)「cooking song vol.1」高橋保行、伴瀬朝彦(荻窪velvetsun)
2月に続いて、高橋と伴瀬、二人の男の夜。一際ゆるく始まったかに思えたが、二人での演奏になると「手を合わす」という表現がしっくりくるような空気。毎回新曲をつくる、というテーマにより、伴瀬が作りたての曲を披露したり、泊の『夜行』をカバーしたり、いつも使わないような音色でギターを弾いたり(これは不可抗力もあるか)。一回目にも感じたが、場と関係性と対話()とがすなわちこの企画なのかなと。
4/13(日)「東京の演奏inバサラブックス」Hara Kazutoshi、井手健介、あだち麗三郎、飯田華子、伴瀬朝彦(吉祥寺バサラブックス)
吉祥寺の古本屋バサラブックスが建物の改築のためしばし閉店。店内のものをすべて搬出した後に行われた「東京の演奏」。直前に出演者が決まったとは思えないほどの、強い流れのようなものを一本感じるイベント。前日に行われたイベントで破壊され落書きされたのような店内での、歌、紙芝居、どれもが今後の人生に多かれ少なかれ波紋を投げかけるように感じられた。
4/18(金)「『AFTER HOURS』release tour」nothing face from colombia、ホライズン山下宅配便、シャムキャッツ、自慢話(岡山YEBISU YA PRO)
シャムキャッツ『AFTER HOURS』release tourにホライズン山下宅配便が参加!しかも、両バンドフロントマン、夏目と黒岡のユニット「自慢話」も出演するとのことで、岡山に飛んだ。nothing~のどこでもアウェイでどこでもホームな力強い?アクト、それに触発されたか、ようなと、鬼のような伴瀬一尊倉林の演奏。シャムキャッツのライブは『AFTER HOURS』の名盤感を再構築して、さらなる高みへ登っていくようでとても高揚した。自慢話のアクトは、ひたすらに『よもやま話』にのせたフリースタイルバトル?が続く、ボーナスステージのようなものだった。この日を含む黒岡のブログはこちら。
4/20(日)三輪二郎、伴瀬朝彦(高円寺コクテイル)
お互いにアルバムのリリースがトピックな三輪二郎(6/4『III』発売)と伴瀬朝彦(4/2『カリハラ』発売)のツーマンライブ。も素晴らしく、美味い音楽と酒と肴を堪能。三輪の揺るがない強さと優しさの前で、普段は隠れている伴瀬の繊細さ、柔らかさが浮き彫りになっていた。二人の共演も馴染み同士の呼吸の安心感と、だからこそのせめぎあい、緊張感が心地よかった。
4/21(月)「ビーサン大好き芸人」(渋谷WWW)
ビーサンことAlfred Beach Sandalをとりまく「大好き芸人」たちが集まって、ビーサンの歴史や魅力などをひも解いていくイベント。ドラマー岸田佳也がビーサン年表を紹介し、トクマルシューゴが講義さながらに『Mountain Boys』の変拍子を解析、解説する。登壇者それぞれの愛とビーサンの愛されっぷり、冗談のような思いつきを次々実現する企画の仲原の手腕、全てに拍手喝采を送りたい。
4/24(木)「マン・ツー・マン vol.6」野田薫、見汐麻衣(神保町試聴室)
野田薫によるツーマン企画も6回目。以前から一緒にやりたいと言っていた見汐との。1月ぶりにソロライブを観た野田は、振れ幅というか、表現力がぐっと豊かに感じられて、ドキドキしてしまった。見汐はソロでもバンドでも、ギター一音鳴らして、声を出したら、もうそこは彼女の色濃い世界。ただ溺れるしかなかった。圧倒的。二人での演奏も、音だけでない人同士の関係性が見え隠れするように感じられるのが興味深かった。それがマン・ツー・マンの意義のひとつだろうか。
4/25(金)伴瀬朝彦、ペガサス(高円寺円盤)
円盤店主田口の采配による二組の邂逅。伴瀬はガットとピアノで繊細さにフォーカスがあたるライブ。ペガサスは初見、男性二人の合唱ユニットにサポートメンバーが加わる編成(途中伴瀬もピアノで参加)。暗黒の歌世界が王道合唱曲的なハーモニーで描き出される。最近は既知のアーティストを観に行く事が多かったが、この日は久しぶりに、知らない人を観て衝撃をうけて、それがとても嬉しかった。ペガサスは今後チェックしていきたい。
4/26(土)「ジョセフ・アルフ・ポルカ展」ジョセフ・アルフ・ポルカ(覚王山ラーダー)
メンバーそれぞれの作品の展示とライブという。てんしんくんはラップにさらに踏み込んでいたし、西村はバンドの時とうってかわった大曲を聴かせ、木曽は予想を超えた名曲名演で度胆を抜かれた。原は6人のアーティストに作曲を頼み「原宏美と六人の先生たち」というプロジェクトを立ち上げ、今後の活動にも期待が高まった。そのあとのジョセフ・アルフ・ポルカでのライブはソロの重圧から解放されたことや、ソロをやったことでバンドを見つめなおすことが出来、とてもよい波が生まれていた。名古屋まで行って本当によかった、としみじみ興奮することしきり。
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