クボケンジ 『クリスマスソング・プロジェクト』インタビュー
INTERVIEW[2016.08.26]
●支援の反響が凄いですね。この取材をしている時点で200%越えています。今どんな気持ちですか?
クボ:ありがとうございます。その、レコーディングって本当にお金かかるんですよ。お客さんが思っている以上に。その、ちゃんと一流の人にお願いするなら。
●そうですね。
クボ:目標金額っていうのは、そこに達成しなかったらそのプロジェクト自体が成立しないので、それはそれで低めに考えたんです。現時点では僕の考えるクオリティには十分なくらい集まってるんですけど。ただ、クラウドの運営会社の設定なんですけど、設定金額が「3000円」からしか出来なかったんですよ。本当はもっと低くして、シングルCDだったら1000円とか、もしくは1曲だったら500円とか、そういう形でも参加して貰えるなら、本当は小さい額でも参加して欲しいと思ってたんです。
●ああ、その方が多くの人に届けられる、聴いて貰える?
クボ:そう。やっぱり僕としては多くの人に賛同して欲しいし、自分の事を、メレンゲっていう物を必要としてくれてる人数…うん、参加してくれる人数ですね。やっぱりその数には勇気付けられたりするので。目標金額じゃなくて目標人数は際限なく集まって欲しいなっていう気持ちがあるんです。少ない人が多く出してくれるとかよりは、多くの人の賛同、エールが欲しいです。
●ああ、じゃあ金額も大事だけど、人数が一番モチベーション上がる?
クボ:うーん、極端な人数が欲しいっていうわけじゃないですけど、それならメジャーでやれば良い話しだし。これは自分もコアにお客さんに向き合うって決めた企画でもあるので。いくら小さいコミュニティでやってみるって決めたとしても、関わってくれる人数は増えると良いなと思ってます。
●はい。色んなプランがありますけど、ソロで動くにしては結構大変なリターンですね。
クボ:そうそう、だから意外と、分かって欲しいけど大変な(笑)。そんなに楽な事じゃなくて。タダで推してくれてるわけじゃないっていう。
●手書きのメッセージとかも肉筆でいったら結構大変かも。
クボ:それぐらいまあ、一日頑張れば書けるかなとか(笑)。それでもやっぱり、たくさんの人が関わってくれたほうがやりがいもあるし。
●ちなみに、現状が370人くらいですが、これぐらいはいくだろうなとか想像はしてましたか?
クボ:いやいやそんな!そんな事は全く考えてなかった。
●謙虚過ぎます(笑)。
クボ:登録する時はドキドキしましたよやっぱり。ドキドキって言うか、お金の話が絡むから難しいですけど、どれだけの人数が賛同してくれるかっていう、そこは凄く不安でしたね。少ない人数で高額が入ったとしても、それはそれで何か自分が予想してた以上に、より閉鎖的になってしまうので。それはそれで怖いなって思ってました。だから今は小額でも人数が賛同してくれると自分の味方が増えるなって。
●あ、「ユキノミチ」とか懐かしいですね。昔シゲ(口ロロ)がサポートしてた時のヤツだ。
クボ:そうそう。当時は知ってもらう為に特典で配ったりもしてましたね。
●はい。今読み返しても、クボさんのメッセージが凄く良かったなと思いますが、ご自分で考えたんですか?
クボ:ああ、そこは自分で考えましたね。
●全部気持ちが込もってるからインタビューしなくてもいんじゃね的な。
クボ:あははは(笑)。
●伝わる文章ですよね。
クボ:そこはまあ、誠実でありたいなと思って。凄く大人数を相手に音楽をやるわけじゃないので、この企画は。何か、そこの一対一がちゃんと伝わらないとこういう企画は難しいだろうなって。
●制作は「クリスマスソング」という事ですが、最初からそのアイデアで?
クボ:いや、今年に入って、クリスマスソングを作りたいなと思い始めたんですよね。そこは自分にとっても良いきっかけと言うか、今までやった事も無かったし。クリスマスソングでなきゃいけないとかは無かったですけど。それは一つきっかけで、そういう曲には僕のアイデアが、バンドじゃないアイデアが出しやすいので。バンドだとエレキギターを入れてとか、バンド仕様みたいな音作りになるんですけど、もう少し、楽しめる物にしたいなと思った。そこは一番、ソロでやるとしたら醍醐味で、やり易いなと思って。
●クリスマスはクボさんにとってナーバスな話でもありますけど、自分のソロだともっとパーソナルな部分に寄る可能性もあるからだったのかなと。
クボ:そうですね…うん、やっぱり自分から出てくる言葉とかは、自分がやってきた中での、生きてきた中での物なので。でも作りたいと思ったきっかけは、そういうナーバスな部分もあるけれど、出来上がる物はそういう物とは違いますよ。あの、楽しいクリスマスソングを、大人になった自分として作るって決めたので。
●はい。今回は自主レーベルを立ち上げたわけですが、昔からやりたいって言ってましたね。
クボ:やりたかったですね。でもどこのタイミングでやれるかなって思ってたんで。昔から気持ちはありましたけど「今じゃないな」ってずっと思ってて。
●レーベル名『BoGen Records』はどういう意味でつけたのかなと。
クボ:ボーゲン?…ま、そんな深くは考えてないですけどね。ボーゲンて言ったらスキーでこう、一番初心者のやるフォームなんですよ。何か、僕ってそんなヤツかなって(笑)。でも、レーベル名に凄い熱い思いは無いですよ(笑)。
●えっそういう物なの?
クボ:うん。メレンゲってバンド名だって最初そうだったし。自分にしっくりくる物だったら何でも良いんで。
●でもクボ君とスキーが全然想像で結びつかない(笑)。
クボ:そうでしょ?でも僕スキーは昔やってて。昔の家族旅行とかのレベルですけど。子供の頃はボーゲンしか滑れなかったな、とか思い出して。今は行ってないから滑れないと思いますけど。何か、響きが良いなと思って。
●はい、収録内容ですが、クリスマスソングとPVと、あと何曲かが入るんですか?その辺はまだ固まりきってないですか。
クボ:まだ固まってないですけど、1曲だけって事は考えてないですね。やっぱりシングルとしてリリースしたいって決めた以上、1曲だけではないような形にしたいです。
●はい。支援者の皆さんにはいつぐらいに届くんですか?
クボ:厳密に決まっては無いですけど、リリースよりは先に支援者の方々には届けます。あとこれはクリスマスソングっていう期間限定の企画なのでそれを越えるわけには(笑)。
●確かに(笑)。その前には、と。でもクボ君がヤル気で本当に嬉しいです。良かった。
クボ:そうですね(笑)これに関してはヤル気。まあでも、ヤル気になったり不安になったりの繰り返しですけどね、やっぱり。
●では最後にメッセージをお願いします。
クボ:音楽って聴いてくれる人と作る物なので、僕だけじゃなくて。やっぱり、自分なりに作るのが一番美しいなと思ってるし、音楽の関係性は、今後「大勢対一つ」じゃなくて、もう少しバンドと聴いてくれる人との関係性が強くなってくると思ってるんです。その分いろんなジャンルの音楽が生まれてくるんだろうなとも思うし、そういう流れを自分も凄く意識して。やっぱり音楽を作って生きて行きたいと思ってるから、ちょっと楽しみにしてくれてる方とかは気にして欲しいなって思います。メレンゲとか、僕の存在とか。気にして待っていてくれたら、何かしら皆を感動させられる物は作れると思うので。楽しみにしていて欲しいです。
●はい。ありがとうございました。作品が出来たらまたお話を聞かせてください。

(文・写真/朝倉文江)
★プロジェクトを支援される方は下記ページへ。クボさんのロングメッセージも必読です。
※支援参加締め切り:2016年8月31日まで。

■クボケンジ クラウドファンディングページ https://camp-fire.jp/projects/view/8584
■メレンゲ オフィシャルHP http://www.merengue.jp/